皇室関連

「象徴」じゃない?被災地への行幸啓から読み解く天皇の役割

天皇の役割とは何でしょう。

日本国憲法において、天皇は「象徴」と位置付けられていますが、意味が分かりづらいと感じたことはありませんか?

そこで今回は天皇皇后両陛下のご公務を通して、天皇の役割について解説していきます。

今上陛下も全国各地を旅されている

昨年5月に即位されてから、天皇皇后陛下は全国各地を飛び回り、ご公務に尽力されています。

同じく昨年12月には台風19号の影響で被災された方々のお見舞いとして東北に行幸啓なさるなど、即位初年度からも精力的にご活動なされました。

ちなみに行幸啓とは天皇・皇后両陛下がご一緒に外出されることです。

宮城県では仮設住宅を訪問したり、町長の話を深く頷きながら傾聴される様子も見られました。

中には陛下と握手を交わし、涙を流される方もいました。

被災地訪問から考える天皇の本質


古代日本においても、天皇は旅をしていました。

初代天皇である神武天皇の「東征」などは有名なため、聞いたことのある方も少なくないのではないでしょうか。

旅の中身は異なりますが、全国を駆け回ることと、天皇の役割は相関していそうです。

今回は被災地への行幸啓を取り上げます。

天皇の歴史について学びたい方は古事記や日本書紀をチェックしてみて下さいね。

被災者から非難された菅元総理

2011年の東日本大震災は、ご存知の通り、想像を絶する被害を生み出しました。

当時の首相であった菅直人氏は被災地を訪問。

しかし、現場の関係者と少し話しただけで被災地を後にしようとします。

すると被災者の方が一言。

「総理、もう帰られるんですか!」

被災者と話そうとせず、国民に関心がないと感じた被災者の怒りが現れた瞬間でした。

その後、菅元首相は「今から行くつもりだった」としていましたが、真相は本人にしか分かりません。

上皇・上皇后陛下と東日本大震災

一方で当時の天皇皇后両陛下は被災者の一人一人と目を合わせながらお話になられました。

「大丈夫でしたか」
「ご家族はご無事ですか」

両陛下(当時)はご高齢でお身体が良くないのにもかかわらず、痛んだ膝を曲げて目線の高さを合わせ国民を励まされました。

このお気遣いにどれほどの方が勇気づけられ、感謝し、天皇を戴く国に生まれたことを有り難く思ったでしょうか。

実は上記のようなエピソードは東日本大震災だけでなく、25年前の阪神淡路大震災、1993年の北海道南西沖地震でも同じでした。

上皇陛下も今上陛下も被災者の方の目を見て、語りかけられるのは全く同じです。

天皇の務めは旅をし、国民を励まし、勇気づけること


ここまでお読みいただいて、天皇と国民は共にあることがお分かりいただけたと思います。

本来の天皇の役割は国民の健康を祈り、幸福を願うことです、

しかし、不幸が起きた時は自ら現地に赴き、国民を励まし、勇気づけます。

現代における天皇の「旅」の意味はこれを指します。

「象徴」という位置付けは戦後に決められた概念に過ぎず、実はその本質は戦前から変わっていません。

敗戦後に権限は著しく低下しましたが、国民のために祈り、励ますのは同じです。

まとめ

天皇の本質は国民のために祈ること。

常に私たちの健康や幸せを願ってくださいますが、万が一良くないことが起きて苦しむ国民が出れば、現地まで駆けつけて励ましてくださいます。

日本国憲法にある「象徴」という立場は戦後に加えられた概念に過ぎず、本質は以前から変わっていません。

国民を思い、時には救うのが天皇の役割と言えるでしょう。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です