令和初となる新春恒例の歌会始の儀が皇居の宮殿・松の間で開かれました。
雅子さまは2003年以降、17年ぶりのお出ましとなり、注目を浴びたので紹介します。
雅子さまは被災地のボランティアに希望をみた!

令和初となる歌会始の儀のお題は「望」となり、午前10時半から始まりました。
天皇皇后両陛下や皇族方をはじめ、応募作から選出された10人の入選者、天皇陛下に招かれた召人(めしうど)らの歌が披露。
天皇皇后両陛下が中央に座り、秋篠宮家の皇族方が向かって左側、他の皇族方が向かって右側に着席しました。
中でも、2003年以降、17年ぶりのお出ましになった雅子さまは、美しいドレスに身を包み、終始、慈愛に満ちた笑顔が印象的でした。
雅子さまの歌は「災ひより立ち上がらむとする人に若きらの力希望もたらす」
雅子さまは災害の被災地を訪問された際に、各地でボランティア活動を行う若者たちが、復興の希望や勇気の源になっていることを頼もしく感じ歌にしたそうです。
天皇皇后両陛下は、台風19号の被災地となった丸森町(宮城県)や本宮市(福島県)を訪問し、励ましの言葉を掛けられています。
雅子さまの腕前は和歌の先生が絶賛!太鼓判を押すほど!

昭和天皇と交流があった岡野弘彦さん(國學院大學名誉教授)は歌会始などで披露する和歌の先生を務めている人物。
岡野弘彦さんと雅子さまの出会いは、お妃教育の一環ということなので、ご結婚される少し前まで遡ります。
雅子さまに和歌の手ほどきをしたのは、週に1回、1時間~1時間30分程度だったそうです。
岡野弘彦さんは「こまやかな感覚を持っている雅子さまは、和歌の初歩からご教示する必要はないほど、上達がお早く驚きました」と語ります。
更に1994年1月に開かれた歌会始で披露された歌の相談を、雅子さまから受けた時の思い出も懐かしそうに語りました。
「仁徳天皇が詠んだ歌の中に使っている「おし照るや」という古い表現を、使用してよろしいか?」と雅子さまから相談がありました。
「おし照るや」は、湖上に、日や月の光が照りわたる表現で、雅子さまがとても古典的な言葉をご存じなことに岡野弘彦さんは驚いたそうです。
こうして誕生した歌が「君と見る波しづかなる琵琶の湖さやけき月は水面おし照る」です。
天皇皇后両陛下が琵琶湖畔のホテルに宿泊された際に見た夜の風景の表現が素晴らしかったと、岡野弘彦さんは語ります。
更に、あまりに素晴らしい出来栄えだったので、岡野弘彦さんは雅子さまに「誰かにご相談になりましたか?」と質問しました。
雅子さまは「いえ、誰にも相談していません」と語られたそうです。
才能が溢れる雅子さまは、令和初となる新春恒例の歌会始の儀でも、素晴らしい歌を披露しました。
天皇陛下、秋篠宮家の皇族の方の歌は?

歌会始の儀で披露された天皇陛下、秋篠宮家の皇族の方の歌は次の通りです。
- 天皇陛下
「学舎(まなびや)にひびかふ子らの弾む声さやけくあれとひたすら望む」
- 秋篠宮さま
「祖父宮(おほぢみや)と望みし那須の高処(たかど)より煌めく銀河に心躍らす」
- 紀子さま
「高台に移れる校舎のきざはしに子らの咲かせし向日葵(ひまはり)望む」
- 眞子さま
「望月に月の兎が棲まふかと思ふ心を持ちつぎゆかな」
- 佳子さま
「六年間歩きつづけし通学路三笠山(みかさやま)より望みてたどる」
まとめ
才女だと知られる雅子さまは、和歌の才能もあり羨ましい限りです。
各地で行われるボランティア活動に感銘を受けた雅子さまの歌は優しさが感じられます。
雅子さまは、ご結婚前から先生から和歌の手ほどきを受けており、才能を開花させたのかもしれません。
これから、歌会始の儀で披露される雅子さまの歌が楽しみになります。