皇室関連

全然保守じゃない!自民党幹部陣の女性・女系天皇についての見解をわかりやすく解説

党内でも皇位継承に関する発言が相次いでいます。

前・天皇陛下の譲位の議論をはじめ、有識者会議は政府の意思決定に大きな影響を与えました。

しかし、それに加えて与党幹部の主張もまた強い影響力を持っています。

そこで今回は与党自民党幹部たちの意見を収集し、自民党の本質を暴きます。

そもそも自民党は保守政党

自由民主党(自民党)は1955年に保守政党が集結(保守合同)してできた政党です。

したがって右派といえます。

一般的に、保守系の政党ないし政治家は皇位継承においては男系男子での継承を主張します。

党全体は男系男子を主張しているのか


自民党は皇位継承の理想的なあり方を公式サイト等で公表しているわけではありません。

政府の考え方は政権によって左右されるため、結局は直近の情報を参照すべきでしょう。

そこで昨年6月に行われた萩生田幹事長代行の記者会見をピックアップします。

現在の自民党の考え方が理解できるでしょう。

共同通信が今後の安定的な皇位の継承について質問したものです。

以下、引用。

皇位継承の在り方については、小泉内閣の時に色んなフォーメーションを党内で議論したまとめが、とりあえずあります。いずれにしても安定的な皇位を今後継承していくために今回を機に、その議論をベースに改めて党内でその在り方についてしっかり議論をして行きたいと思っております。

続いて、女性宮家の創設や旧宮家の皇籍復帰など、具体的な案についての回答。

党の方でベースになる今までの議論の積み上げがありますから、それに基づいてですね、可能な色んな皇位継承の選択肢を広げて行く、安定的にやって行くためにはどうするかというのは、議論に参加をしてみたいと思っております。

要するに政府としては以下の結論ということになります。

  • 具体的な策は決まっていない
  • 小泉政権時の案を参考にする
  • あらゆる選択肢を検討する

女性・女系天皇について自民党の幹部たちの見解


次に政府の主要人物は皇位継承についてどのような考えを持っているのか、各主要人物のこれまでの発言をまとめました。

二階幹事長

二階俊博幹事長は昨年11月の記者会見で女性・女系天皇についての見解を求められた際に

「男女平等、民主主義の社会なので、それを念頭に入れて問題を考えていけば、おのずから結論は出るだろうと思っている」

と発言しています。

明らかに女性・女系の両者を容認している旨のコメントと言えるでしょう。

甘利税調会長

甘利明税調会長も同じく、同時期にテレビ番組にて皇位継承に言及。

「男系を中心に順位を付け、最終的選択としては女系も容認すべきだ」と述べました。

その後、この発言は話題になり自民党支持者を中心とした保守層がバッシング。

甘利氏はこれを受けて「積極的に女系天皇を容認したわけではない」と釈明しています。

岸田政調会長

岸田文雄政調会長は記者会見にて「皇室の長い歴史や伝統を考えた場合、女系天皇は慎重に検討すべきだ」とコメント。

女性天皇容認を示唆しているのか、遠回しに拒否しているのかは解釈によるため、こちらは判断が難しいでしょう。

安倍総裁

安倍晋三首相は

「女性天皇と女系天皇の違いについて国民全体にまだ十分な理解がない。啓発活動は必要だ」

としています。

過去には「男系継承が古来例外なく維持されてきたことの重みなどを踏まえつつ、安定的な皇位継承の維持について引き続き検討していきたい」とこれまでの歴史を尊重する旨の発言を残しています。

保守政党とは何だったのか

自由民主党は主要政党の中で唯一、保守系だったはずですが…

安倍首相と岸田会長の発言は曖昧かつ女性・女系天皇の検討を排除していません。

加えて、二階幹事長は積極的に女性宮家を支持し、甘利会長も同じく大いに女系天皇を容認しています。

女性・女系天皇の良し悪しは置いておいて、皇室典範にのっとって「皇位継承は男系男子に限る!」と言い切れる幹部陣はいないのでしょう。

保守派とは伝統を守る人たちのことです。

皇室が伝統でなければ、3000年近く絶えず続いた皇統が伝統でなければ、自民党にとっては何が伝統なのでしょうか。

幹部陣の発言により、多くの自民党支持者が肩を落としたはずです。

今後、リベラル色が増えれば増えるほど、有権者は離れていくに違いありません。

理念のない政党はいずれ、支持を得られなくなると考えておいたほうがいいでしょう。

まとめ

自民党は保守政党ですが、幹部陣はリベラル寄りの考えを持っていました。

これまで皇室や皇位継承は特別なものとされてきましたが、何事にも多様性が求められる時代になった証でしょうか。

時代に合わせた議論も必要ですが、国民の代表として政党や国会議員には軸を持って活動していただきたく思います。