天皇の本質とは何でしょう。
ここ数年になって女性天皇や、母方の血を受け継ぐ女系天皇、さらには女性宮家創設に関する議論が活発になっています。
上記のように皇室が多様性を受け入れるのは日本にとって良いことなのでしょうか。
皇歴は長きに渡る皇室の歴史を記録している
あなたは皇歴を知っていますか?
日本では西暦と元号が使われています。
元号は日本独自のものですが、これに加えて、この国のオリジナルのカレンダーがもう1つあります。
それが皇歴です。皇紀とも呼ばれています。
皇歴とは、初代天皇である神武天皇が即位した日から始まる暦のこと。
今は西暦だと2020年ですが皇歴だと2680年になります。
つまり神話の部分も含めて、皇室の歴史は2700年近くあるということです。
しかし最近、議論が盛んになっている女性天皇や女性宮家が実現されると、この長い歴史に終止符が打たれる可能性が。
女性天皇はこれまでの歴史で即位の例があります。
一方で、女性宮家は一度も例がなく、こちらは現実のものとなれば確実に皇室は全く別のものとなってしまいます。
今回は女性天皇・女性宮家から天皇の本質について考えたいと思います。
天皇の本質とは何か
結論から申し上げます。天皇の本質とは『血統』です。
血統という資格がないと皇族にもなれませんし、天皇に即位することも不可能です。
昨年にご譲位なさった上皇陛下も御即位された天皇陛下も常に国民を思いやるお人柄なのは、ご存知の通りです。
しかし、ご立派な人格をお持ちだから天皇になられたのではありません。
天皇になる資格を持っていた方の人格がご立派だったという結果論です。
要するに、性格がどうであれ、血統という資格があれば天皇になる運命なのです。
その一方で、どれだけ思いやりに溢れる人格を持っていても一般の国民は皇室に入ることができません。
もし仮に眞子内親王殿下と小室圭さんが、ご結婚なされても小室さんは民間人のままですよね。
天皇の必須条件は血統以外にないのです。
女性天皇が即位したら、どうなるか
女性天皇が即位したとします。
即位そのもの自体は問題を引き起こさないでしょう。
しかし、その後に子供が生まれた場合。
これは王朝の終わりを意味します。
仮に愛子内親王殿下が女性天皇になられたとしましょう。
この時点で愛子さまが父方のご先祖を辿っていくと、やはり神武天皇までたどり着くことができます。
皇室はなぜ男系継承?遺伝子との深い関わりより一部加工
(※画像の「皇太子殿下」は「天皇陛下」、「天皇陛下」は「上皇陛下」が正しい)
天皇陛下→上皇陛下→昭和天皇→大正天皇→…→神武天皇と言った具合です。
愛子さまは女性でいらっしゃるので、男系の女子となりますね。
今の所、問題はありません。
父方の歴代天皇を辿って行けるというのは同じ王朝の継続を意味するからです。
加えて、ご結婚、そしてご出産された場合はどうでしょう。
天皇になられた愛子さまがお一人の子を授かった後は、その子どもが皇位を継承すると考えるのが自然です。
その後、実際に皇位が継承されたらどうなりますか?
同じように先祖を辿っていくと、どうでしょう。
父方は一般国民なので皇統はもちろんありません。
母方の天皇は愛子さまだけになります。
つまり天皇家の歴史はここで終わります。
要するに新天皇の即位をもって、新たば王朝が誕生することになります。
最後に
これまでの歴史において、女性天皇即位は何度かありました。
しかし、子が皇位を継承した例は見つかっていません。
生涯独身だった天皇は多く、あえて子を産まなかったという仮説を立てることもできるでしょう。
「愚者は経験から学び賢者は歴史から学ぶ」といった有名な言葉があります。
なぜ歴代天皇が子を設けなかったのかを、しっかりと考える必要がありそうですね。